図書館開設記念日
「貸出カードにまた彼の名前が」という出来事が、起こりそうで起きないのが図書館です。偏見?1872年のこの日、日本で初めての国立図書館、東京書籍館が開設されたことから記念日とされています。当時は図書館のことを書籍館と呼んだことから、わかりやすく東京の図書館という意味で「東京書籍館」と名付けられたようです。
公立図書館の始まりの始まり
東京書籍館は、東京で初めての公立図書館でありながらも閲覧は有料だったそうです。え、図書館の意味!無料で借りられるからこその公立図書館じゃないの?!建てられた時、博物館に併設する形でつくられたようなので、博物館の資料館的な感じに近かった…のかなぁ。
東京書籍館の紆余曲折
そんな東京書籍館、設立当初は文部省の管轄でしたが、1875年に文部省ではなく別の部署の管轄となり、場所を浅草に移して名前も浅草文庫に。でもすぐに再び文部省の管轄となり、東京書籍館という名前も復活。なんのこっちゃ。ただし本は戻ってこなかったとかで、仕方なく文部省の持っていた本を並べ直したらしい。戻ってこなかったってどーゆーこと?ともかく、そこから閲覧も無料になりました。それはよかった。と思ったのもつかの間、1877年西南戦争による財政難で、東京書籍館は閉鎖。え、5年で図書館無くなるの!?と心配になるもさすがに無くならず、東京府の管轄となり、名前も東京府書籍館に。やれやれ。
さらに紆余曲折を経て
ところが東京府も財政難で1880年には再び文部省管轄となり、名前は東京図書館となります。1885年には上野に移り、通称、上野図書館と呼ばれて親しまれるように。途中から、入場制限を設けるために再び閲覧が有料になったそうです。ええ、制限しなくても。。その後、帝国図書館となり、ちょっと説明を割愛しますが戦後に「帝国」の名は不適切ってことで国立図書館となりました。これだけ施設名がコロコロ変わるのも今は珍しい気がしますけど、明治・大正・昭和は文明の進化もあって戦争もあって激変した時代だったし当たり前だったのかなぁ。働いていたひとは変わらなかったのか…自分の職場が管轄も名前も場所もコロコロ変わったら、いくら本が好きでそこにいたとしてもちょっと嫌になりそうです。
今日の誕生日は童話作家
1805年にハンス・クリスチャン・アンデルセンが誕生。代表作である『人魚姫』のラストは、泡となって消えてしまいますね。初の公立図書館は水の泡とならずに済んでよかったです。
今日はほかにもこんな日です。
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