ポンペイ最後の日
どんな人が、どんな暮らしをしたのかわからない都市の遺跡。西暦79年に消滅したポンペイという街について、高校の世界史の授業で先生がそう教えてくれました。西暦79年の今日は、ポンペイから約10kmという近距離の火山で噴火が起こり、さらに津波も街を襲ったことで、1日も経たないうちに大勢の人が命を落とした日です。ご冥福をお祈りします。
消滅した都市ポンペイの発見
ポンペイについては長い間、都市の位置ですらわかっていませんでした。1700年代半ばに、ブドウ畑を耕していた人が一部を発見して、1748年にナポリ王室ブルボン家が発掘作業をしたことでようやく判明。今では、イタリアのナポリ付近だったとわかっています。1800年代初めには当時の道も発掘されており、ぼんやりと街の様子がわかっていたとか。約1700年前に蓄積された火山灰をコツコツと取り除いていくのは、想像を絶する根気が必要だったのではないでしょうか。
なぜ自然災害による消滅とわかったか?
火山灰で街がおそらく埋まっていたのでしょうから、まぁ自然災害も起きたことは想像できたとして、街に人がいなくなったあと噴火が起きた可能性だってあるのです。なぜ噴火の日が最後だと考えられているのでしょうか。
考古学者たちはポンペイ遺跡の発掘を続けるうちに、不思議な空洞を発見します。これは何の形だろう、と石膏を流し込んで空洞を立体物として再現してみると・・・それは横たわる人々の形だったのです。
子供を抱く大人、
逃げ惑う犬、
抱き合う恋人、、
おそらく“ポンペイ”で探すとそんな石膏の画像が出てくるはず。切ない。遺跡が火山灰に覆われていたこと、人々の様子なども含め、自然災害によって消滅したんだということが浮かび上がったのでしょう。ほかにも津波が同時に起きたことで地形が変わるほどの自然災害に遭い、逃げ場を失ったとされています。2014年に公開されたハリウッド映画『ポンペイ』、結末が気になります。
遺跡に似合う曲をつくった人
1872年の今日は作曲家の滝廉太郎さんが誕生した日です。『荒城の月』、なんだかポンペイにも似合いそう。1902年には歴史学者のフェルナン・ブローデルという方が誕生。この方はポンペイについてどう考えられていたんでしょうね。今日は他にもこんな日です。
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