4月28日は象の日


象の日

4月28日は「象の日」。以前11月16日に「ぞうさんの日」を紹介した時にも書きましたが、僕なかなか象が大好きなのであります。今日の象の日、はるばる海外から来た象が天皇の前で披露されたことを記念されたものだそうです。

きっかけは将軍様の一言

そもそも「象を日本に呼べい」と命じたのは、緊縮政策「享保の改革」で有名な徳川8代将軍の徳川吉宗。この将軍様、海外のものにとっても強い関心があったんだとか。しかしこの時代は鎖国体制下、なかなかの微妙な時代です。
そんな将軍様の命を中国商人が承ります。1727年に象を日本に連れてくることを約束、交趾広南(現在のベトナムのホイアンあたり)から象は日本に来ることに。長崎にやってきたのは象さん二頭、オスは7歳、メスは5歳であったそうな。1728年6月13日のことでありました。随分の長旅、船の中では不安だっただろうなぁ。気の毒に。しかもこのメス象に至っては、日本に上陸してから3か月後に死んでしまったとのこと。きっといろんなストレスがあったんだろうなぁ。かわいそうに。パオン。

将軍訪ねて何千里?

さて、そこからは残ったオス象の旅がまだ続くのです。翌年の3月から彼は陸路を使い江戸まで行くことになります。将軍様に会わなくては!ってことです。記録によると、1日に3〜5里(というと、12〜20キロほどですね)歩いたそうですよ。
途中で京都に立ち寄り天皇への上覧がありました。それが、1729年4月28日だったんですよ。象の日は天皇の上覧を記念するもので、将軍に会った日ではないんですよね。この時代、天皇に上覧するには官位が必要らしく、形式的に象にも「広南従四位白象」って官位が与えられたんですって。へぇ、さすがお役所。象は、中御門天皇と霊元上皇の御前に姿を見せて「うやうやしく前足を折り曲げて、最敬礼の所作をした」そうで、なんて素晴らしい!かわいいなぁ、象。パオン。

はい、まだ京都です。そこから江戸までまだまだ歩きます。江戸に着いたのは5月25日。約1ヶ月も歩いたんですねぇ。頑張った!江戸市民も象の到来に大熱狂です。「象様のお通りー」って宜しく、

道を綺麗にして、象の飲む水を用意しておくこと
寺など鐘は突かないこと……象が驚くからであろう。
牛や馬は街道に近づけないこと……十丁以上離しておくこと
見物で騒がないこと、街道には縄を張ること……家の中からでないように
街道にある「あおさ」(藻の一種)など汚れた物は取り除いておくこと
犬や猫は繋いでおくこと
火の用心をしておくこと

こんな通達もされていたそう。
2日後の5月27日、徳川吉宗はいよいよ念願の象にご対面するのです。吉宗将軍、その時にどんな風に思ったんでしょうねぇ。この時から約10年以上もこの象は幕府が飼育したそうで、吉宗将軍もちょいちょい象を見に来たそうですよ。きっとあの鼻にやられちゃったんですね。パオン。

異国の地でお疲れさまでした

ただ、象を飼育するのは大変で年間に200両もの飼料代が掛かったり、番人が象に踏まれて(多分ですけど)死んでしまうこともあり、とうとう民間に払い下げられることに。引き取った農民・源助さんは見学料を取ったり、象饅頭を名物として販売したり、乾燥させた象の糞を薬として売ったりして(ひえー)飼育していたけれど、管理の悪さゆえオス象は病死してしまったそうです。
誰も仲間もいなく、異国の地でさぞ寂しかったでしょうね。合掌。パオン。

4月28日の誕生日

さて、今日の誕生日は、お笑いタレント・おかずクラブのゆいPさん。まぁ、なんだ、象の日ですしね。ウィキペディア情報によると、ゆいPの「P」は「ピュア」のことらしく、ピュアじゃなくなったらPを取るんですって。なんだそりゃ。
彼女の昔の写真をテレビで見ましたが、なかなか可愛いんですよね。本人も調子がいい時は「平愛梨似」とも言ってるようですし、ポテンシャルはあるんでしょう。あら、なんのこっちゃ。まぁ、いいや、象の日ですしね。
他にも今日はこんな日でしたよ。

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象の旅―長崎から江戸へ

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