八百屋お七の日
1683年の今日、恋の炎によって少女が自宅に火を放ち、放火罪で火炙りの刑に処された日とされています。その少女とは、1668年に八百屋を営む家にうまれた、お七という娘のことです。
少女が放火した理由
お七が16歳のときに自宅は一度、火事にみまわれ全焼。円林寺という寺に一家で身を寄せていた期間があったらしく、そのときに18歳の寺小姓とお七は人目を忍ぶ恋仲に。ところが新居が完成して二人は離れ離れになってしまい、お七は再会を願って思い詰めていきます。会えないほど遠かったのかは疑問ですが、寺小姓が忙しくて会えなかったのかなぁ。
そんな不安定な気持ちのお七の前に、火事泥棒を働こうと考えたけしからん人物が現れてお七を唆します。「もう一度、自宅が火事になれば寺に住めるかも。」提案が斬新すぎる!そこまでしなくても他に会う手段あるんじゃない!?でもお七は世間を知らない?うら若き乙女。結局、自宅に火を放って円林寺へ駆け出しました。。自宅は大事に至らずボヤ騒ぎで鎮火したものの、放火は重罪であり、お七は火炙りの刑に。唆した人物も、ひきまわされたあげく火炙りの刑になったそうです。
お七の恋人のその後
騒ぎを知った恋の相手は自殺しようか悩んだ末に、髪をそって僧侶に。名を「西運」と改め、27年かけてお七を弔いました。そしてある日、夢でお七が成仏したことを告げられて、身を寄せていた明王院(現・雅叙園)に「お七地蔵尊」を造ったそうです。その明王院は大円寺に吸収され、今では目黒の大円寺に二人の木像がまつられているようです。ちなみに、最初にお七の地蔵があった現・雅叙園には「お七の井戸」が。そこからお七とおぼしき少女が…出てくるわけではなくて、西運がお七の弔いの行に出かける際にこの井戸で体を清めたというものなんだそうですよ。お七の話は諸説あって、寺や恋人の名前も違ったり、その恋人もお七の後を追って自殺した説もあるとか。今となっては何が真実かわかりません。
浮世草子『好色五人女』とは
この事件は、実際におきた数年後には井原西鶴が浮世草子『好色五人女』の第四巻「八百屋お七」に書いて以来、歌舞伎や浄瑠璃などでよく取り上げられたようです。この『好色五人女』、お七のほかにも実際に起きた悲恋ばかりが書かれています。
第一巻の主人公はお夏という姫路城下の豪商の娘で、そこの使用人の清十郎と駆け落するも捕えられ、清十郎のみ誘拐や大金持ち逃げなど無実の罪で死刑になりお夏は出家。第二巻は、樽屋おせんと隣家の長右衛門が主人公。長右衛門が妻からおせんとの浮気を疑われ、はらいせに本当におせんを襲い、そこを夫に見つかりおせんは自殺、長右衛門は刑死。第三巻の主人公は人妻おさんと使用人の茂兵衛。密通して、逃げるのを手伝った下女もろとも刑死。第五巻は薩摩の侍、源五兵衛と妻のおまんで、実際にあった心中事件をいろいろと脚色したようです。それぞれ実際に起きた事件ですが、果たしてどこまでが真実なんでしょうね。
今日の誕生日はうまれかわったあの人
今日は篠原ともえさんが誕生日。一時しのらーブームを巻き起こすほど独特なファッションで注目を集めましたが、その後しばらく見かけない期間がありました。が、少し前からファッションデザイナーとしても再登場、松任谷由美のコンサート衣裳を手掛けるなどデザイナー業でも活躍しています。今はとてもイキイキとしてキレイになりましたよね、彼女。お七もこんな風に生まれ変われたらよかったのにね。
今日はほかにもこんな日です。
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