漱石の日
今日は元・千円札の人、夏目漱石さんにまつわる日です。あ、小説家と紹介すべきですかね、失礼。
1911年2月21日、当時の文部省が「文学博士」の博士号を授与するも夏目漱石は辞退。この出来事が由来で漱石の日とされているようです。
幼少期から苦労した5人兄弟の末っ子
本名・夏目金之助さんは5人兄弟の末っ子として誕生。実父が頑張っていたものの祖父が浪費家で、末っ子の彼は里子に出されます。その時はすぐ生家に戻ったようですが、今度は養子に。でも養父がロクデナシで養母と離縁、結局は実家に戻ったそうです。その養父は、実父が亡くなるまで漱石さんに金の無心を続けていたそうな。いろいろ大変だったんですね。
彼自身は途中で学校を中退しつつも少しずつ学び続け、英語で頭角を現し教員になったのでした。イギリスへも留学しており、昨年までは彼の過ごした部屋が展示公開されていたようです。
執筆のきっかけは気分転換?
イギリスから帰国した後は東京帝国大と第一高等学校の講師に。英語教師として順調に・・いくかと思いきや、大学では小泉八雲さんの後任を務めたものの、学生たちは八雲さんの留任を希望。切ない。高校では「やる気あるのか」と叱責した教え子が入水自殺。つ、つらい。。そんなこんなで神経衰弱に陥っていた頃に書いたのが、デビュー作『吾輩は猫である』。知人である高浜虚子が、弱っている彼を見かねて気晴らしに書くことを薦めたそうですね。そんな流れで1905年、小説家・夏目漱石の誕生です。彼が生きた1867~1916年の人生で、小説を書いたのは11年。思ったより短い印象だなぁ。
漱石の由来は“いいまつがい”
本名は夏目金之助さんで、夏目漱石は作家名でした。「漱石」の由来は中国の故事です。
かつて中国の孫楚伝(そんそでん)という人が、本来「石に枕し、流れにくちすすぐ(漱ぐ)」と言うべきところを「石にくちすすぎ、流れに枕す」といいまつがい。「何まつがえてんだよ~」と指摘されて悔しかったのか、孫さんは言い返します。「何言ってんだよ、石でくちすすぐのは歯を磨くため、流れに枕すのは耳を洗うためさ」
このことから「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」という言葉は、負け惜しみや偏屈な様子の例えで使われるようになりました。漱石さんは博士号を辞退するような方ですから、孫さんの斜に構えた感じが好きだったのかも。
今日の誕生日はこんな人
今日は俳優の菅田将暉さんが誕生日。2015年に放送されたドラマ『民王』は、遠藤憲一さん演じる“総理大臣”と菅田さん演じる“大学生のおバカ息子”の魂が入れ替わる話でした。ナヨナヨして情けない遠憲さんが可愛くて、キリッとしつつもおっさんじみた菅田さんは面白かったです。
今日はほかにもこんな日です。
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