ワープロ記念日
日本語入力といえば、昔はワープロだったですよね。というわけで、本日9月26日は「ワープロ記念日」。今から39年前(たったの!)の1978年9月26日に世界初の日本語ワープロが発表されたことを記念して愛好家たちが決めたそうです。
世界初のワープロ・東芝JW-10
記念すべき世界で初めての日本語ワードプロセッサは東芝製。1978年9月26日に発表、発売は翌年の2月からだったそうです。
驚くべきはその価格、なんと630万円!おー、高級車が買えるではありませんか!で、重さも220キロ。ほぼ机の状態で、キーボードはもちろん、ブラウン管のディスプレイと10MBハードディスク、8インチのフロッピーディスク、そしてプリンターが内蔵されていました。実機は神奈川県にある「東芝未来科学館」にあるそうなので興味のある方は是非。うむ、一度見てみたい!
開発者は森健一さん
開発のきっかけは「日本の新聞記者は欧米の記者に比べて記事を書くのが遅い」と雑談があったこと。これは道具の差だな、と森さんは思い日本語ワープロの構想を持ったそうですよ。
欧米のアルファベットと違い、日本語は漢字仮名交じりの言語。今でこそ、当たり前にサクサクと入力をしていますが、漢字とかなの入力をどのように対応するかが一番の課題だったんですよ。そりゃそうですよね。全部の文字をタイプライターのように置くわけにはいかないし。と、思ったんですが、あるんですよ。そう言えば。
いわゆる写植機のようなものですね。当時は「邦文タイプライター」ってものが既にあったそうなのです(1915年からあったとのこと)。すべての漢字が配置された板があり、そこから1文字ずつ漢字・かなを選択して入力していくというもの。いやぁ、これは大変ですよ。覚えられないって、なかなか。僕もデザインの仕事をしていますが、昔は写植屋さんってすごいなぁ、って思ったもんですよ。ホント。
他にも、入力方式として主流になりそうだったのが「連想式」というもの。これは、2文字のカナが一つの漢字に対応しているもので、例えば、
・ナオ → 直
・リキ → 力
・カア → 車
と入力して変換するそうで。まぁ、確かにこれでも入力できるでしょうけど、漢字に対するカナ2文字を覚える必要があり、文章として感覚的に入力するのは難しいですよね。よかった、これが一般的にならなくて。
で、今のような誰でも入力できる「かな漢字変換方式」を開発すると思い立ち、徹底的に勉強・研究をして、東芝JW-10が世の中に出ることになるのです。いやぁ、すごいです。この方式がなかったら、こうやって文字を打つこともできなかったんですよね。素晴らしい。
ところで、最初に森さんがワープロの構想を持ったのは、1971年。7年の歳月をかけて東芝JW-10ができたんですね。素晴らしいです!
しかし、630万円かぁ、一体どんな人が買ったんでしょうね。それも気になります。
ワープロからパソコンへ
その後、ワープロは各社が発売するようになり、小型化も進みます。1980年には平均単価は200万円程度。これでも三分の一になったものの、まだ高いですよね。で、1985年頃には技術が進み価格も16万円程度と一気に下がってきます。
1990年には、モノクロからカラーワープロの時代に。そして、パソコンや高性能プリンターもこの時期に急激な進化をしていきました。1999年にはその売り上げはパソコンがワープロを逆転、そして21世紀に入る頃にはほぼワープロの製造は中止されることになるのです。ああ、無情。
でも「かな漢字変換方式」は受け継がれていますよね。パソコンはもちろん、スマホだってこの入力方式がなくては、使い物になりませんよ!ありがとう。森さん!
ブラインドタッチは出来るかな
本日9月25日の誕生日は、ミュージシャン・TM NETWORKの木根尚登さん。いやぁ、衝撃的だったのはTM時代当時の木根さんはギタリストなのにエアギターだったこと!(ファーストツアー以降はちゃんと弾いていたらしいですね)この話聞いた時はかなりびっくりしましたよ。本日はワープロ記念日。テレビドラマでもエアブラインドタッチしている人もいますよね。木根さん、もともとは(楽器の)キーボード担当だったらしですけど、パソコンのキーボードもサクサク入力できるんでしょうかね?なんて。
はい、ほかにも今日はこんな日でしたよ。
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