バカヤローの日
衆議院の解散には象徴的な名前がつきますよね。最近ではアベノミクス解散や、十数年前には郵政解散などもありました。そんな中の一つ、内容はよく知らなくても名前くらいは聞いたことのあるのが「バカヤロー解散」。なかなかのインパクトですもんねぇ。
ばかやろう・・解散
これだけ見るとブチ切れて「バカヤロー!」って叫んで解散、みたいな印象ですが、実際はちょっと違うみたい。1953年の2月28日、衆議院予算委員会の質疑応答。西村栄一議員の質問に対して、吉田茂首相が答える形。まぁ、当時も今も変わりませんが、舌鋒鋭く野党が与党に切り込んだんでしょうね。
質問に答える吉田首相に対して「総理大臣はそんなに興奮しないほうがよろしい」と西村議員、「無礼なことを言うな」と首相が切り返す。興奮したお二人、無礼だ無礼ではないとのやりとりが続いた後に、首相が自分の席に戻る際に「ばかやろう・・」って呟いたそうな。その声をマイクが拾ってしまって、西村議員が「バカヤロー!とは何事だー!取り消しなさい!」となったようで。
正確に言えば「ばかやろう・・解散」もしくは「バカヤロー!とは何事だ!解散」なんでしょうね。
吉田首相も発言を取り消したんですが、あの発言は問題だ!と騒ぎ立てられて、提出された内閣不信任決議案が3月14日に可決され、ハイ解散。となりました。いやぁ、口は災いの元ですね。
まぁ、結局は「ばかやろう・・」発言がきっかけになったと思うのですが、ちょっとの綻びをぐいぐい広げて論点とは違うところから切り崩すって感じはあまり好きになれないなぁ、と思うところであります。ねぇ首相。
馬と鹿が怒ってますよ。多分。
馬鹿野郎って言葉、馬と鹿に失礼な気もするんですよね。馬も鹿も割と賢い動物だと思うんですけど、どうしてこんな不名誉なことになってしまってるんでしょうか。「馬鹿」の由来にも幾つか説があるそうで、その一つがこれ。
昔の中国、権力を手にした趙高と言う輩が謀反を企み、自分の扱いやすい手下を選ぶために作戦を練る。それが、皇帝に「珍しい馬が手に入った」と鹿を献上すること。当然、皇帝は「これ、鹿でしょ」と言うのですが、趙高は周りにいる家臣たちに「馬だよな、これ」と聞き返します。趙高のことを怖いと思う家臣は「はい、馬です」と言うが、気骨のあるものは「鹿ですよ」と答える。で、趙高、鹿と答えた家臣を皆殺しにしたんです。で、生き残った言うこと聞く家臣を手下に。「わしが白と言ったらカラスも白いんじゃ」的な。ひどい。
この「指鹿為馬(しかをさしてうまとなす)」から、困った奴のことを「馬鹿」と言い始めたとか、言わないとか。
他にも、梵語で「愚か」の意味の「莫迦」からとか、破産するものを意味する「破家」から来たとか、「はかなし」が変化したとか、いろんな説があるようです。しかし、馬と鹿が関係するのはさっきの話のみ。ちゃんと馬と鹿に申しひらきができるようにしてあげたいですよねぇ。
バカアホ論争・バカをバカにするな
よく関東では「バカ」で、関西では「アホ」っ言いますが、どこが分岐点かって議論もありました。探偵ナイトスクープでね。結局は日本のどこかできっちりと別れているわけではなく、京都あたりを中心とした同心円状に、バカやアホ以外の方言が広がっている模様で、なかなか興味深い。また、関西では日常的に「アホ」を使うので「バカ」と言われると非常に見下されていると感じるらしいです。関東はその逆。
でも、「アホ」では成立しないけど、「バカ」には成立する使い方もあるんです。それが、肯定的な使い方。通常は否定的な意味で、人をからかったり罵倒した時に使いますが、「バカ」は愚直で真面目な時にも使われますよね。
例えば、「空手バカ」とか「野球バカ」、できそうな感じがしますよね。「空手アホ」とか「野球アホ」だと、確かに全くできなさそう。いやぁ、「馬鹿」って言葉も馬鹿にできないものであります。ねぇ、首相。
2月28日の誕生日
本日の誕生日の方。馬鹿とは全く無縁そうな方。
東大卒の女優で、最近では朝の情報番組でも大活躍の菊川玲さん。卒業テーマは「遺伝的アルゴリズムを適用したコンクリートの要求性能型の調合設計に関する研究」なんですって、なんのことか全くわかりません・・・。
他にも湾岸戦争が終結した日でもあります。もう、ダメ絶対。戦争することが一番の馬鹿なことですよねぇ。ホント。
さて、他にも今日はこんな日でしたよ。
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