神戸開港記念日

12月7日は「神戸開港記念日」です。「神戸空港」ではなく「神戸港」ですのでお間違えなく。なので「神戸港開港記念日」と言われることもありますよ。お船の方ですよ。はい。
今から150年前の慶応3年12月7日（と言っても、旧暦なので、新暦でいうと1868年の1月1日なんですって）に外国船の停泊港として開港したとのこと。

兵庫開港要求事件

この神戸港、開港する前は非常にすったもんだがあったようです。今は平和ですけど、歴史はいろいろありますよねぇ。
そもそも、1858年に日米修好通商条約と安政五カ国条約が締結され、1863年には開港するとの約束がされていたのですが、時の天皇・孝明天皇は大の異人嫌いだったらしく「京都近くの兵庫の港を開くのは嫌だ」と反対していたんだそうで。それを幕府がそこをなんとかと、5年後の1868年に延長することで事を収めていました。

しかし、そんな中で長州藩が問題を起こします。イギリス・フランス・オランダ・アメリカの四カ国との間で下関戦争が勃発、結局は長州藩は破れ賠償金を各国に支払うことに。でも長州藩曰く「外国船に発砲したのは幕府がやれって言ったから」と支払いの責任は幕府にあるとし、四カ国もそれを認めるのです。

そこで、四カ国は連合艦隊を兵庫に派遣、この事案を理由に「賠償金は減額してやるから、神戸港の開港を前倒しせよ」と幕府に迫ります。ここでも一悶着あるのですが、割愛。結局、最終的には前倒しはなく、予定通りの1868年の開港となりましたが、再三の圧力で天皇も開港に同意し、幕府も下関戦争の賠償金を全額支払う事になったそうです。
いやぁ、諸外国の圧力って怖いよねぇ。かの国も意地を張らずに平和を目指してくれたらと思うのですけどね。日本の上でミサイルが飛び交う事を想像すると、本当怖いですよ。まぁ、この問題は少しレベルが違いますけどね。

兵庫県出身のこの方

本日、12月7日の誕生日は、俳優の松尾諭さん。最近印象に残っているのは、やはり「シン・ゴジラ」で「まずは君が落ち着け！」の名台詞を放った泉修一役でしょうか。賢く有能そうな政調副会長を見事に表現していましたよね。僕が、彼を初めて知ったのは、テレビドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」でした。軽口を叩いて真木よう子に叩かれているシーンが印象的だったなぁ。